PROJECT STORY
新潟県某浄水場DBプロジェクト
若い力で挑む、地域の未来を支えるプロジェクト

プロジェクト概要
PROJECT DETAILS
新潟県某浄水場DBプロジェクトとは
新潟県に位置する某浄水場は、昭和43年から稼働を続けるこの地域で最大の浄水場です。竣工から50年以上の歳月を経て設備の老朽化が進行し、また少子高齢化や人口減少に伴う水需要の変化に対応するため、大規模な改修が必要となりました。
このプロジェクトは、設計・施工一括発注方式(DB方式)で進められ、既存の土木構造物は活用しつつ、機械・電気設備は最新の技術を取り入れ、地域の未来を見据えた持続可能な水インフラを構築することを目的としています。豪雪地帯特有の厳しい環境や限られた敷地条件など、多くの課題を抱えながらも、若手エンジニアたちの情熱と創意工夫によって進行しています。

地域の生活を支える水インフラに、自分の力で貢献したい
SUPPORT LOCAL LIVES WITH WATER
四季折々の自然が美しい新潟の地で、人々の生活に欠かせない水を供給する浄水場。その大規模改修プロジェクトが、今まさに動いています。厳しい豪雪地帯での工事、浄水場を稼働させながら老朽化した設備の更新、そして地域の未来を見据えた持続可能な水インフラの構築。このプロジェクトに現場管理や調整担当の責任者である現場代理人のTと技術担当のSが参画しました
D・T:
水に関する仕事がしたいと思い、水ingに入社しました。この浄水場のプロジェクトは、自分のマネジメントスキルを試す絶好の機会だと感じました。
T・S:
大学で衛生工学を専攻し、水処理技術を通じて社会課題の解決に貢献したいと強く思っていました。水環境の事業領域が広い水ingでなら、水処理エンジニアとして成長できる機会が得られると思い、入社しました。
建設・調達職
2013年入社 D・T

上下水プラントや民間工場における機電・土木工事の現場責任者を建設部門で10年以上経験。その経験を活かし、現在はプロジェクト室に異動し、社内でも最大規模案件である浄水場一式更新工事のプロジェクトマネージャーとして現場管理を行っています。
プラント設計職
2016年入社 T・S

浄水場案件を中心に実施設計・計画設計を担当した後、浄水設備納入後のアフターサービスを担う部署を経験。現在はDBなどの大型案件の実施設計を担当する部署に所属し、某浄水場一式更新工事の設計主担当として業務に取り組んでいます。
老朽化と人口減少に立ち向かう、
新しい浄水場の建設
THE BEGINNING OF THE CHALLENGE

この浄水場は、この地域の基幹施設として50年以上にわたり地域の生活を支えてきました。設備の老朽化や少子高齢化による水需要の減少といった時代の影響を受け、地域の未来を見据え持続可能な水インフラを模索する中で、施設のダウンサイジングと最新技術の導入が求められていました。また、施工にあたっては豪雪地帯特有の厳しい気象条件や限られた敷地面積など、多くの課題が山積していました
T・S:
安全で安心な水を届けるために、既設構造物の形状や寸法といった制約を詳細に調査・把握し、その中で最新の装置を導入する。このような条件下で設計を行うことこそが、設計者の腕の見せ所だと感じました。
D・T:
この浄水場は地域の命綱です。老朽化が進む中で、私たちが新しい浄水場を築くことで、これからの50年、100年先の未来を支えることになると感じました。
豪雪地帯と限られた敷地、
困難を乗り越える創意工夫
TRIALS AND INGENUITY

プロジェクトは困難の連続でした。この地域では冬になると2メートル以上の雪が積もり、外での作業は中断せざるをえません。敷地が限られているため、資材の置き場や機材の搬入経路の確保も難航しました。さらに、既設設備を稼働させながら新設工事を進めるという複雑な工程管理が求められました。このような条件下で、チームは設計や施工計画の工夫を凝らし、最新の技術や工法を積極的に取り入れました。
T・S:
既存の設備と新設の設備が入り混じるため、干渉しないように設計するのが難しかったです。現地で3Dスキャンを行い、モデリング上でミリ単位での調整を繰り返しました。限られた空間で新設機器の配置や配管ルート等を最適化するために、頭をフル回転させました。
D・T:
現場は本当に雪国でした。雪かきをしながら作業する日々で、冬場は外作業ができないため、行程の調整が大変でした。さらに、大雪が降ると機材の搬入はもちろん、作業員が現場に出てくることすら困難になることもありました。また、敷地も狭いので、狭い敷地内で大型機材をどうやって搬入するか、頭を悩ませましたね。
設計と現場が一体となる、
DB方式の力
PROMOTE THE PROJECT AS ONE

DB方式の強みを活かし、設計と施工が一体となってプロジェクトを推進しました。設計と施工のチームが密に連携し、情報共有を徹底することで、問題の早期発見と解決に努めました。また、プレハブ工法を採用し、現場での作業効率を大幅に向上させました。若手同士のチームワークが、このプロジェクトの成功に大きく寄与しています。
D・T:
設計のSとは頻繁に打ち合わせを行い、現場の制約条件を共有しました。忌憚のない意見交換を通して解決策を見出し、プレハブ工法を採用することにしました。工場でできるだけ組み立ててから現場に搬入することで、作業効率を上げる工夫をしました。
T・S:
Tたち施工チームと一緒に工場に製品検査にも行きました。図面だけでは気づきにくい施工側のリアルな声を聞くことで、設計に反映させることができました。お互いに補完し合う関係が築けたと思います。
若手の情熱が結集、フラットなチームワークで挑む
GROWTH AND ACHIEVEMENTS
現場には冷たい風が吹き抜け、雪が降り積もる厳しい環境。しかし、そこには若手メンバーたちの熱い情熱がありました。20代、30代の若手が中心となったチームは、フラットな関係性でお互いを高め合いました。経験の浅いメンバーも多い中、失敗を恐れず挑戦できる環境づくりを心掛け、困難な状況を乗り越えていきました。
T・S:
若手同士だからこそ、意見をぶつけ合える良さがありました。図面の解釈で意見が分かれたときも、徹底的に話し合って最善の解決策を見つけました。そうした経験がチームの結束を強めたと思います。
D・T:
初めは不安もありましたが、メンバーの意欲を見ていると、自分ももっと頑張らなければと思いました。彼らには『自分で考えて行動してほしい。最後の責任は自分が取るから』と伝えていました。

困難を乗り越えた先に見えた、
自分たちの成長
GROWTH AND ACHIEVEMENTS
プロジェクトが進むにつれ最初は戸惑いもあったメンバーが、自主的に行動し、問題解決に取り組む姿勢を身につけていったのです。自分たちが計画し、設計し、施工したものが形になっていく喜び。それはメンバーにとって何にも代えがたい経験となりました。
D・T:
チームの一人が自ら「新しい施工方法を試してみませんか」と提案してきました。その提案は、従来の方法よりも効率的でコスト削減につながる可能性がありました。彼が自発的に課題を見つけ出し、解決策を提案してくれたことで、『ああ、彼らは本当に成長しているんだな』と実感しました。チーム全体が一つの目標に向かって進んでいると感じられた瞬間でしたし、彼らの成長を見るのが本当に嬉しかったですね。
T・S:
困難な課題を乗り越えるたびに、自分自身も大きく成長していると感じました。設計のスキルだけでなく、マネジメントやコミュニケーション能力も向上しました。この経験は今後の大きな財産になると思います。
地域の期待を背に、
未来のインフラを築く責任感
EXPECTATIONS AND SENSE OF RESPOCIBILITY
プロジェクトの進行とともに、地域からの注目も高まっています。地元メディアで取り上げられることも増え、街を歩けば「頑張ってください」と声をかけられることも。彼らの努力は地域の人々に届き、期待と信頼へとつながっていきました。
D・T:
ニュースで工事のことが報道されると、地元の方々から反応があるんです。『こういうの載ってたよ』と声をかけられると、地域の生活を支えているんだと実感します。身が引き締まる思いですね。
T・S:
地域の注目を感じると、責任の重さを再認識します。完成後には、安全で安心な水を提供することで、地域に貢献できると信じています。
さらなる高みへ、挑戦は続く
THE CHALLENGE CONTINUES
プロジェクトは2026年の完成を目指し、まだ道半ば。しかし、メンバーの挑戦は続きます。これまでの経験を糧に、さらなる高みを目指しつつ、プロジェクトを通じて地域や社会に貢献していきたいと考えています。
T・S:
これからも技術的な課題に積極的に取り組み、多くの地域で貢献していきたいです。設計者として、より多くの人々の生活を支える水インフラを作っていきたいですね。
D・T:
まずはこのプロジェクトを無事に成功させたい。そして、次はもっと大きな舞台で挑戦したいです。若手が活躍できる環境を作り、後輩たちにこの経験を伝えていきたいと思います。
共に地域の未来を創る仲間へ
MESSAGE

最後に、これから入社を目指す皆さんへ二人から熱いメッセージです。
T・S:
水ingでは、若手がチャレンジできる環境があります。やる気と成長意欲があれば、いろいろなことに挑戦できます。一緒に地域の未来を創りましょう!
D・T:
水インフラを支える仕事は、とてもやりがいがあります。技術的なアプローチで社会に貢献したい方、一緒に挑戦し、成長していきましょう。
地域の未来をみずから創るために
KEEP TRYING
新潟の豪雪地帯で、若手社員たちが情熱を持って挑む某浄水場のプロジェクト。限られた敷地面積や厳しい気候条件、そして既設設備を運用しながらの設計・施工という困難を乗り越え、彼らの努力と成長が地域の未来を支えています。豪雪による工期の制約や狭小地での工事計画、既存設備との調和など、高度な技術力とノウハウが求められる中、プロジェクトメンバーは創意工夫を凝らし、プロジェクトの成功を目指しています。
水ingでは、こうした困難な条件下でも培われた技術力とノウハウを活かし、持続可能な社会の実現に貢献しています。社員一人ひとりが使命感を持ち、挑戦を続けることで、地域の未来を創るプロジェクトが数多く進行しています。豪雪地帯や狭小地、既設施設との共存といった複雑な課題にも対応できる総合力が、水ingの強みです。これからも、社員の情熱と高度な技術で、社会のニーズに応えていきます。