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INTERVIEW

社員インタビュー

研究のその先へ―学びを社会で形にする選択肢

研究開発職 W・M
2022年入社

現在はどんな業務に携わっていますか?

QUESTION01

設計支援で現場をサポートし、
研究開発で未来を創る

大きく分けて設計支援業務と研究開発業務の2つに携わっています。

設計支援業務では、民間工場の排水処理に関連する設計部門や営業部門を支援します。たとえば、お客様の工場から排水サンプルをお預かりし、その水質を分析したり処理試験を行ったりして、設計部門が最適な処理フローを提案できるようなデータを提供しています。

研究開発業務では、より広範な社会課題にアプローチしています。現在私が取り組んでいるプロジェクトとしては、下排水処理施設での温室効果ガスの排出を削減する技術の開発や、浄水場自動運転に向けたAI技術の開発があります。これらの研究を通じて、環境負荷を減らすだけでなく、効率的で持続可能な社会インフラの実現を目指しています。

温室効果ガス削減への取り組みについて詳しく教えてください。

QUESTION02

地球環境を守る、
新たな水処理技術の挑戦

現在のプロジェクトでは、亜酸化窒素という温室効果ガスに注目しています。このガスは、二酸化炭素に比べて約300倍もの温室効果を持つ非常に強力なガスです。下排水処理施設からもこのガスが発生しており、地球温暖化の原因の一つとなっています。

当社としては、SDGsや循環型社会、脱炭素社会の実現に注力しており、こうした取り組みの一環として、環境負荷を減らすための研究開発を進めています。

現在は、日本国内の下排水処理施設からどれくらいの量の亜酸化窒素が排出されているのか、またどのようなメカニズムで排出されているのかを調査しているところです。その結果をもとに、排出を抑制するための運転管理方法や削減技術の開発を進めています。

SDGsにも繋がる取り組みだと思いますが、その点は普段意識されていますか?

QUESTION03

社会課題の解決に向けて、
「どう貢献できるか」を問い続ける

研究テーマの選定や業務の進め方において「どのように社会課題を解決できるか」という視点を常に意識しています。

たとえば、先ほどの話と重なりますが、現在取り組んでいる亜酸化窒素の削減技術の開発が実際の施設に導入されれば、その施設からの温室効果ガス排出量が削減されます。これにより、地域や国全体で掲げられている温室効果ガスの削減目標の達成に貢献することが可能です。

地球規模で見ても温暖化は非常に深刻な環境問題ですので、こうした技術の実装は地球環境問題の解決にも直接寄与できると考えています。

アカデミックな道ではなく、企業への就職を選んだのはなぜ?

QUESTION04

実社会での課題解決に貢献するために

「実社会の課題解決に直接貢献できる仕事がしたい」という思いがあったからです。

この思いには、私自身の生い立ちが関係しています。私は中国の河南省で生まれ、幼少期から黄河の近くで過ごしてきました。「水」が人々の生活を支える重要な役割を果たしていることを実感する一方で、黄河が抱える水質汚染や環境問題を目の当たりにし、「水環境の課題解決に携わりたい。水を守りたい」という思いが芽生えました。

その後、日本で博士課程まで修了しました。研究を通じて得た成果は、課題解決の基盤として非常に重要なものですが、研究成果を社会に還元するためには、現場の課題に即した応用が必要だと考え、アカデミックな道ではなく企業への就職を選びました。実際に就職してみて、自分が開発している技術を、開発の段階から試験の段階、製品化してお客様の施設で運用される段階まで見られるのが最大の魅力だと感じています。

また、民間工場の排水処理では、工場ごとに水質や条件がまったく異なるので、毎回新しいチャレンジがあります。「これはどう処理しよう?」と悩みながら文献調査などを行い、試行錯誤しながら提案を形にしていく過程には、研究とはまた違った面白さがあります。

今後チャレンジしていきたいことは?

QUESTION05

バイオ×AIで描く、
水インフラの持続可能な未来

私自身の挑戦としては、バイオ技術×AIによる水インフラへの貢献を目指しています。まだまだ想像の段階ではありますが、バイオ技術で水処理に使える新しい微生物や材料を発見し、それを水処理プロセスへ活用できれば、持続可能な水処理を実現できると考えています。

水ing全体としては、水インフラ×AIによって省力化・効率化・サービスの多面化を実現していく方針です。たとえば、現在私が携わっているプロジェクトの一つに、浄水場での薬品注入量の最適化があります。

浄水場では、水質に応じて処理薬品の注入量を調整しますが、このような業務は技術者の経験に頼っている部分が大きく、昨今の少子化に伴う技術者不足により技術継承が課題になっているからです。そのほか、水質予測や異常検知といった分野でもAIの活用が期待されています。

学生に向けてメッセージをお願いします。

QUESTION06

「学び」を社会で形にする。
現場で見る研究の可能性

まずは今大学で学んでいることを大切にしてください。将来の仕事に直接関わらないかもしれませんが、大学や大学院で得た知識や経験は、将来のどこかで必ず役に立つと私は考えています。ぜひ、恐れずに新しいことに挑戦し続けてほしいです。

アカデミックな道に進むか就職するか悩んでいる方も多くいると思いますが、企業で実際に働く私の一意見としては、研究成果を社会で実装できることが大きな魅力だと感じています。研究にとどまらず、自分の研究が現場でどのように役立つのか・どう社会に貢献していくかを見たい!と感じた方は、ぜひ水ingで一緒に働きましょう!

ある1日の流れ

8:00
実験室で試験
13:00
他部署との打ち合わせ
14:00
データの解析
15:00
資料や文献の調査
17:30
退勤

CAREER PATH

研究開発職 W・Mのキャリアパス

2022年~現在 入社後、研究開発センター産業インフラ技術開発部(現:基盤技術研究センター プロセス技術研究部)に所属。民間排水に関連する設計支援業務および研究開発業務に従事。

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