K.S
研究開発
入社年度:2020年
INTERVIEW
Q. どんな仕事を担当していますか?
藤沢市にある研究開発センターの開発部に所属し、汚水処理に関する仕事を担当しています。
主な業務は、営業や設計部門を技術的な側面からサポートすることです。具体的には、顧客(自治体または民間企業)の汚水処理施設から得られたサンプルを当センターで分析・試験し、その結果をもとに排水処理のプロセスを考えます。汚水処理施設といっても現場によってその仕様は大きく異なるので、様々な背景を把握した上で、顧客のニーズに合った最適なプロセスを提案していきます。これと同時に、顧客ありきではない新しい排水処理プロセスや装置の研究開発も行っています。ここで生まれた新しい技術が、現場に還元されていきます。
水ingの研究開発を担う部署だけあって、普段から当センターの社員は学会、セミナーや技術展示会に積極的に発表者/聴講者として参加しています。また、アイデアを出し合う場として、月2回ブレインストーミングのミーティングがあり、社員同士で盛んに意見を交換しています。新しく生まれた技術(プロセス、装置、運転方法)は、他社との差別化のため特許を申請することもあります。フランクな雑談の中から思いがけない特許が生まれることもあり、アイデアが形になる研究開発の面白さを感じています。
Q.入社のきっかけを教えて下さい
私は研究をすることが好きで、自分の研究成果を活かして、世の中にまだないことを実現できる仕事に就きたいと思っていました。
タイから留学した日本の大学院では、重金属含有廃鉱山の排水または製錬排水を微生物で処理する際のメカニズムを解明し、バイオプロセス開発等の水処理分野を研究していたので、就職先は水処理に関連する研究が出来るところを探していました。研究機関か企業かで迷いましたが、研究機関で基礎研究に没頭するよりも、企業で社会の課題解決のための技術の実用化に挑戦することを選びました。
2015年に水ingのインターンシップで、研究開発センターを体験する機会がありました。その時、職場の雰囲気がとても良かったのです。当センターでは試験や分析だけでなく、顧客のニーズをもとに時流を読んだ汎用性の高い技術を研究していることが強く印象に残りました。水ingは企業として設計から維持管理まで、水処理に関する実績が豊富で、ここなら水処理に幅広く携わることができると思い、入社を決意しました。
Q. 仕事のやりがいは?
いろいろありますが、なんといっても基礎研究から装置の納入まで、水処理に幅広く携われることですね。
設計などの他部署とタッグを組むことで、研究者だけではできない大きなことも実現できるのは、やりがいを感じます。そこで自分の意見が顧客の課題を解決するひとつのきっかけになったときは、この仕事を選んで良かったと思います。
こうしたやりがいを感じられるのは、仕事を任され自分で考えるというような職場環境も大きく影響していると思っています。失敗してもそこから何かを学べばOKという文化があるので、見た目は少し怖くても(笑)優しい先輩が見守ってくれる中で、研究開発に打ち込むことができます。
Q. 今後のキャリアステップをどう考えていますか?
水処理には排水(下水道、産業排水)、汚泥、用水(上水道、産業用水)などのいろいろな分野がありますが、そのすべてに精通する技術者を目指しています。
そして水ingの研究者として、欠かせない人材になることが夢です。これからもっと研究開発センターで経験を重ねたいと思っていますが、将来は当センターで培った視点を活かし、他の部署の仕事にも挑戦してみたいです。