T.N
設計
入社年度:2019年
INTERVIEW
Q. どんな仕事を担当していますか?
用排水技術一部に所属し、主に民間工場の水処理設備の設計を担当しています。
一般的に工場では製品を製造する際に大量の水を用い、使い終わると排水していますが、そこには水を取り入れる用水処理設備と水を排出する排水処理設備が必要になります。用水処理設備は、水道水や井戸水を製品の製造に求められる水質に処理し、製造ラインに供給する設備です。もうひとつの排水処理設備は、工場で出た排水を放流できる基準の水質まで処理する設備です。私がメインで担当しているのは、工場の排水処理設備の設計です。新しく建設される工場の水処理設備だけでなく、生産量を増やすために設備を増強するというケースもあります。 水処理設備にはいろいろありますが、私が所属している用排水技術一部は民間企業向けの水処理設備と、上水道、下水道、し尿処理施設、最終処分場以外の公共事業を担当しています。具体的には飲料や食品を製造する工場が多いですが、中には水族館、テーマパークなどもあります。珍しいところでは、紙幣をつくる国立印刷局にも水ingが関わっています。
Q.入社のきっかけを教えて下さい
小さい頃から水に興味がありました。
私は香川県の高松出身で、農家の祖父母から「昔はこのあたりのため池は水が綺麗で泳げたんだよ」と聞いて育ちました。子どもの自分に見えた景色とは違う、綺麗なため池が昔は当たり前のようにあったことに驚きました。その後、映画『不都合な真実』を観て環境問題にさらに興味を持ち、大学でも空気清浄に関する研究を行い、環境に関する企業で働きたいと考えていました。 就活でいくつかの企業を検討する中で水ingを知りました。水処理業界の中で歴史が長く有名な企業であることに加え、官民問わず事業分野が広いため、いろいろなことに挑戦できそうだと感じて入社を決意しました。
Q. 仕事のやりがいは?
いくつかありますが、試行錯誤しながらお客様の要望に沿った設備に仕上げていくところに特にやりがいを感じます。
水処理設備はお客様の業種や製造するものによって千差万別です。お客様が抱える課題に一緒になって向き合い、コストや敷地面積などの様々な課題を乗り越えて完成した設備から処理された綺麗な水が流れているのを見ると毎回感動します。 もうひとつのやりがいは、社内のいろいろな部署と協力できることですね。水処理設備が完成するまでにはプラント設計だけでなく、研究・開発部門、電気設計や機器開発部門、建設・調達部門、薬品部門など、様々なプロたちが携わります。その結集として目の前にそびえる大きなプラントを体感できるのは、いつも感慨深いです。
Q. 今後のキャリアステップをどう考えていますか?
まずはお客様に最適な提案ができる選択肢を、着実に増やしていきたいと考えています。
「効率的に水を処理したい」という要望は、どんな業種にも共通しています。基本的な水処理プロセスはほぼ確立されているのですが、お客様に合わせた設備となるとそこには様々な課題が生まれます。幅広い選択肢を持つことで、高い精度でお客様の要望に沿った設備を提案できる技術者を目指しています。 今は排水処理設備がメインですが、今後は用水処理設備も担当したいと思っています。用水・排水の両方ができることで、お客様との関わり方をさらに深化できると期待しています。「どんな水にも対応できる」水ingの社員の一人として、自分の仕事の幅を広げていきたいですね。